国立大学法人 山口大学

本学への寄付

大学研究推進機構先進科学・イノベーション研究センター(応用衛星リモートセンシング研究センター)の長井正彦教授がJST(SATREPS)に採択されました

 

 山口大学大学研究推進機構先進科学・イノベーション研究センター(応用衛星リモートセンシング研究センター)の長井正彦教授が、科学技術振興機構(JST)の地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の日本-モンゴル国 モンゴル科学院 数学デジタル技術研究所との共同研究「環境・エネルギー分野 環境領域」に研究代表者として採択されました。

課題名

  • 気候変動と人間活動に対する草原とゴビ砂漠のエコシステムレジリエンスを評価する統合モデリングのためのデジタルネットワークプラットフォームの開発

研究代表者

  • 大学研究推進機構先進科学・イノベーション研究センター(応用衛星リモートセンシング研究センター) 長井正彦教授

概要

 本研究は、環境に対して脆弱な生態系を持ち、国土の76パーセントが土地の劣化や砂漠化の影響を受けているモンゴルにおいて、気候変動や人間活動に対する草原やゴビ砂漠のエコシステムレジリエンスを総合的に評価するために、衛星データと現地観測データの統合によるセンシング技術開発とプラットフォーム開発による情報基盤、さらに生態系モニタリングのための統合レジリエンス指標開発を目的としています。具体的には、広大な中央アジアにおいて衛星データを利用した先駆的な情報提供サービスの開発を目指し、生態系の脆弱性評価に関する指標とモンゴルにおける科学的な政策や意思決定のためのツールを提供します。将来的には、鉱山開発による土地劣化、未舗装道路の使用にともなう裸地化範囲の拡大などに対する環境保全に配慮した、モンゴルの社会・経済の持続的発展に寄与するビジネスを創出することが期待されます。

地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)について

 SATREPSは、科学技術と外交を連携し、相互に発展させる「科学技術外交」の強化の一環として、文部科学省、外務省の支援の下、JST、日本医療研究開発機構(AMED)および国際協力機構(JICA)が連携して実施するプログラムです。開発途上国のニーズを基に、地球規模課題を対象とし、社会実装の構想を持つ国際共同研究を政府開発援助(ODA)と連携して推進します。本プログラムは、地球規模課題の解決、科学技術水準の向上につながる新たな知見や技術の獲得、これらを通じたイノベーションの創出を目的としています。また、その国際共同研究を通じて開発途上国の自立的研究開発能力の向上と課題解決に資する持続的活動体制の構築を図ります。さらに、SATREPSは国連の持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)に積極的に対応して国際社会に貢献していきます。

参考

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