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梅田晃大さん

梅田晃大 さん
理学部 数理科学科


部活の地域移行の受け皿となるクラブチームを作りたい

小中学生を対象に野球の交流イベントを開催

この活動を始めたきっかけは?

中学部活の地域移行の話題をニュースで目にしたことがきっかけでした。
学校の部活動が無くなり、これに替わる活動は地域のクラブで行なうことになるという話でしたが、各中学校の近隣地域に野球チームが既にあるというわけではありません。おそらく、学校での部活が無くなると、野球を諦めるざるを得ない子ができてしまうでしょう。
もちろん野球以外のスポーツでもスポーツ以外の部活でも同様ですが、私自身が小中学校の間、野球に打ち込んできたので、「部活が無くなって野球ができない」中学生の為に、何かできないかと思ったのです。

去年から取組を開始されたとのことですが、どのような活動を行なったのですか?

昨年度は、幾つかの中学校で、大学生と中学生の合同練習会を2回と、来年中学生になる小学6年生対象の交流会を開催しました。
山口大学の学内グラウンドで行なった小学生対象の交流会には28人もの参加があり、保護者の方も含め、有意義な交流ができました。

交流会はどのような様子でした?

練習試合は、普段は対戦関係にあるチームのメンバーからなる即席のチームで行なうことになります。こちらからの指示は最低限にして、彼らの自主性に任せる形で準備をさせたのですが、即席のチームながら、すぐにポジションを決めたり打順を決めたりといった話し合いが始まり、試合前には円陣を組んで声を掛け合うなどチームワークが自然にできていました。
同じ目標を持った者同士が集まって何かを決めたり、努力したりという良い経験が出来たのではないかと思います。
一方、交流会に来られていた保護者の方からは、気軽に楽しく野球を続けさせてやりたいが、近隣には通えるクラブチームの選択肢がなく、現実的には続けさせられないなど、今後を心配される声が寄せられました。

幾つかの交流会を開催する中、学校の部活が無くなったことで、彼らが野球から得られる楽しさと経験を諦めることにならないように、もっと自分にできることはないかと考えるようになりました。

これから目指すところは。

部活が無くなっても野球のできる環境を作るために、大学生がどのように関わっていけるか、交流会を行なう中で探ってきましたが、やはり必要なのは、部活に替わる受け皿を作る仕組みです。その為に、今、クラブチームを作ることを考えています。
指導方針、通う距離など、本人と保護者それぞれの希望や考え方もあり、課題は多いですが、指導スタイルについては・・・「スパルタ」で技術力を高めるやり方よりも、子ども自身が、プレー中に気付きを得て、自分のプレーにポジティブにフィードバックするように促す。そういった指導スタイルを目指したいと思っています。

昨年度は9名のメンバーで活動していましたが、今年は理学部の教員志望の学生中心に他学部学生も増えて、17名で活動中です。
私は、地元のここ山口で教員になることを目指しているので、ずっとこの活動を続けていきたいと思っています。

 

 

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