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太陽を“見る”体験を届ける

森 悠貴 さん
理学部 物理・情報科学科


防府市青少年科学館ソラールでの活動から

防府市青少年科学館ソラールでの太陽望遠鏡ツアーガイド

どういったきっかけで太陽望遠鏡ツアーのガイドを始められたのですか。

防府市青少年科学館ソラールの館長さんが、大学の天文サークル「ミルキーウェイ」に、太陽望遠鏡ツアーのガイド募集に来られたのがきっかけです。サークルの中で比較的時間に余裕があったこともあり、「自分でもできるなら」と、成り行きに近い形ではありましたが、引き受けることにしました。
太陽について特別に詳しかったわけではなく、正直なところ、始めてから少しずつ覚えていったという感じです。

ソラールの太陽望遠鏡ツアーはどのような内容ですか。

ソラールの屋上には、6本の望遠鏡が並ぶ「6連装太陽望遠鏡」が設置されています。肉眼では決して見ることのできない太陽の活動を、リアルタイムで観察できる、とても立派な設備です。ツアーでは、望遠鏡の説明をしながら実際に太陽を観察し、太陽で起きている現象についてお話しします。週末に開催され、私は月に3~4回ほどのペースで、約1年半にわたりガイドを担当しています。

どのような太陽の現象が観察できるのでしょうか。

太陽の表面に現れる黒点や、大規模な爆発現象である太陽フレア、ガスが吹き上がるプロミネンスなどを観察できます。活動期には黒点が増え、太陽はとても興味深い姿を見せてくれます。特に、太陽の縁にアーチ状に見えるプロミネンスが、Hαフィルター越しに赤く浮かび上がる様子は迫力があります。

 

ガイドをして感じたこと

来館者の反応はいかがですか。

子ども向けの施設ということもあり、親子連れの参加が多いですが、近年は大人の来館者も増えています。太陽フレアが原因とされる電波障害が報告されたり、太陽フレアによって発生するオーロラが日本でも観測されたりしたことをきっかけに、「太陽フレアを実際に見てみたい」と強い関心を持って来られる方が増えているためです。質問されることも多く、私自身も勉強しながら対応しています。

始めた当初は分からないことばかりでしたが、ツアー参加者の質問に答えるために館のスタッフの方や先輩に教えてもらったり、自分で調べたりする中で、自然と知識が増えていきました。今では落ち着いて説明できるようになり、太陽の面白さを以前より深く感じています。
来館者アンケートで、9歳の子供が、私の説明がとても分かりやすくてよかったと書いてくれたことがありました。その言葉を見たときは、とても嬉しかったです。

この活動を通して、感じたことを教えてください。

ガイドをしていると、ほとんどの方が、日常生活ではもちろん、学校の授業の中でさえ天文に触れる機会はなかなかないのだと感じます。だからこそ、ここで太陽を実際に見る体験が、天体に興味を持つきっかけになれば嬉しいです。
私自身も、ガイドをしながら学ぶうちに太陽が好きになりました。ここでの体験をきっかけに、「自分でも調べてみよう」と思ってくれる人がいたら、それが何より嬉しいですね。

 

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