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2019年2月21日

 先日は、広島市まで好きなアメリカのロックバンドのLIVEを観に行ってきました。私は中学生時代に仲のよかった友人に影響されギターを始めました。その頃、アメリカでデビューをしたのがこのバンドTOTO。デビュー40周年です。1980年代に入ってからはグラミー賞をとったりしたので私と同世代の方はご存知の方も多いと思います。

 私は学生時代には趣味でロックバンドをしておりました。その影響でいろいろなことを思いながらLIVEを観ています。音作り、演奏、ステージの演出、スタッフの立ち振る舞い、そしてメンバー個々のプレー、すべて隙がない。そして、私たち客は感動させられ、楽しい時間を過ごせます。少しかじっている分、とても深い領域まで踏み込んで観ることができます。今回もLIVEは大いに盛り上がり、私も感動しました。ちなみに私はLIVEには一人で行くことにしております。日頃の私とはまったく違う大興奮でノリノリの姿を知人に見られるのは恥ずかしいですので。

 子どもの頃、父親が野球少年の私をプロ野球観戦に連れて行ってくれました。初めて観たプロ野球選手のプレー、とても興奮して観戦したのを今も思い出します。

自分が少し足を踏み入れた分野の「一流」を観ることはとてもよいことですね。なぜかその後しばらく前向きな気持ちになれます。みなさんもそのような経験がありませんか。

 学生時代に恩師、先輩、友人に影響されスキーを始めました。その後かなり熱中しました。そして博士の学位取得(34歳)のとき、学位審査はあと公聴会だけというタイミングで長野県の志賀高原にスキーへ。今考えれば大切な時期に少し無謀な行為だったと思いますが、事情がありました。その年は長野オリンピックが開催されておりました。このチャンスを逃すわけにはということで、男子回転の決勝レースを観戦に。当時、アルベルト・トンバというイタリアのアルペンスキーのスターがおり、彼のラストレースになるのではという噂もありました。オリンピックに出場する選手はいわゆる世界の一流選手ばかり。世界が注目するその場に自分がいることにまず感動。そして、有名選手が滑るごとに、彼らの技に感動。感動ばかりでした。トンバは1本目、私が見ている目の前でリタイヤ。彼は最後に観客に手を振ってコースを去りました。確かそれが彼の現役最後の公式レースとなりました。今考えればその時代の超一流スキーヤーの引退の場にリアルタイムで立ち会えたわけです。無理して行ってよかったと思います。博士論文の公聴会は日焼けで真っ黒。副査を務めてくださった教授(趣味はスキー)からは「こんな大切な時に俺に黙ってオリンピックに行くなんてけしからん。」(たぶん冗談で)とお叱りを受けました。

 ちなみにスキージャンプのファンでもあります。小林陵侑選手、高梨選手、レジェンド葛西選手、頑張ってほしいです。札幌に行く機会があれば、大倉山(画像)に立ち寄ります。K点を眺めながら自分を奮い立たせます(笑)。一流を自分の目で見ること、とても大切だと思います。

 今は大学教員。「一流」まではいかなくても、少しでも学生や若い人の参考になれるような研究をしたいですし、勉強もしたいと思います。そしていろいろな場面での立ち振る舞いも。まだまだ修行が続きますね。人間はいくつになっても成長し続けます。めざせK点、めざせ一流!

札幌市の大倉山スキージャンプ競技場とジャンプ台のK点
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