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2018年10月22日

 10月20日(土)は本学時間学研究所主催の時間学特別講演会2018「チバニアンから学ぶ、時間学としての地質学」を聴講しました。講師はチバニアン研究グループのリーダーであり。茨城大学理学部の岡田誠教授です。岡田先生は現在、本学の客員教授でもあります。山口大学理学部と茨城大学理学部は今年3月に教育・学術交流に関する学部間交流協定を締結しております。その関係で、今回の時間学特別講演会は理学部も主催させていただきました。
 チバニアンとは77万年前から12万6千年前までの年代を「チバニアン(千葉時代)」と名づけようとするものであり、その年代の世界的な基準となる地層として千葉県市原市の地層を申請しようというものです。チバニアンと山口大学の初代学長の松山基範先生の研究成果には少し関係があります。
岡田先生の講演では地質年代の基本的な話から、チバニアンの命名、申請の経緯まで幅広い話をしていただきました。とてもわかりやすく、興味を惹かれる内容でした。約100分にわたる長時間の講演にもかかわらず、最初から最後まで集中して聴くことができました。来場者のほとんどは一般市民の皆さんでしたが、講演後は活発な質問がありました。私自身、久々に聴きごたえのある講演でした。
会場の外のロビーでは、山口大学初代学長の松山基範先生の研究業績等を説明したパネルを展示させていただきました。講演終了後は来場者の皆様が熱心にパネルを見られていました。

講師の岡田誠 教授(茨城大学理学部)

 

 休日の午後のひと時を講演会に参加して過ごし教養を身につけるような余裕のある生活、いいですね。そのような場を一般市民の方々にご提供させていただくこと、大学の重要なミッションの一つです。これからも市民の皆様に自然科学に触れ合うさまざまな機会をご提供させていただきます。

会場外のロビーでは山口大学初代学長の松山基範先生の業績を展示しました
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