2018年8月31日
「暑いですね。この暑さはいつまで続くのでしょうかねえ。」という言葉が挨拶となっている今日この頃ですね。ここ最近いろいろな話題があり「学部長のつぶやき」の掲載頻度が高くなっておりましたが、副学部長の山中教授から秋を感じるような原稿の提供がありました。
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事務職員さんから“何か、ぼやかないのですか?”と。“ぼやくとしたら、なにぼやきましょう?”と尋ねたら、“食べ物?”と。暑い日は続きますが、食欲の秋でしょうか……
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梨便り
梨が並ぶ おばちゃんも腰掛けている
「すみません 試食できますか? おばちゃん 盆の幸水 大好評で また 寄った~」
「ちょっと 待ち~」
愛想よく おばちゃん 奥に消えていった
奥から もうひとり おばちゃん 出てきた
「今は 二十世紀だよ 幸水とまた違って いいよ~」
こんがり黄金色の幸水 から うす青みどりの二十世紀 へ
旬を印した手書きの札
新水 幸水 二十世紀 豊水 新高 新興 王秋 愛宕 と続く
まるで スコアボードの名札
奥から 一皿 剥きたての梨
「いっただきま~す」
ほうばる 一瞬で 笑み
盛夏 酷暑 猛暑 なんのその しみわたる 水分と甘み
お使い物ではない 《おばちゃん ごめんね》 と 等級外コーナー へ
五つの袋あるなか ん~ えいっや! と ひと袋 《きっと 当たりのはず きっと》
できもせぬ 梨の品定め いざ お勘定
なにやら おばちゃん 奥から 梨を抱え 袋詰め
《補充》 と思いきや
「それより こっち もってけ! こっちが美味しいよ!」
《え?》
「あんがと~!」《梨のおばちゃん!》
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7月 一枚の葉書が届きます。
文月の 一足早い 梨便り 甘水の涼を 待ちわびにけり
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4連投 ここらで一息 ぼやきかな