山口大学理学部サイト   理学部  

2018年8月29日

 今はいわゆる「夏休み」期間。大学の正規の講義はお休み中です。この夏休みはオープンキャンパス等、特に外部の方々向けの行事が増える時期です。理学部にはスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定された高等学校の生徒さんが体験学習等で訪れます。今年も福岡県立香住丘高等学校の1年生と山口県立徳山高等学校の2年生が来訪しました。皆さん緊張気味でしたが、理学部教員の話を熱心に聞いておりました。将来、優秀な科学者や技術者等になってほしいですね。

徳山高等学校の生徒さんに自然科学の面白さを熱く語る山中副学部長

 

 平成30年8月23日(木)から31日(木)まではサイエンス・サマープログラム(略して「サマプロ」)を開催中です。サマプロは山口大学理学部が実施する外国人学生向けの短期留学プログラムであり、今年は中国、韓国、台湾の7つの大学から30名を受け入れています。23日はオリエンテーション・歓迎会と研究室見学(私の研究室でも学生が研究概要説明をしてくれました)、24日(金)は電波望遠鏡の見学ツアー(物理学)、27日(月)は秋吉台での自然観察と秋芳洞の見学(生物学と地球科学)、28日(火)は化学の実験を行いました。その他、情報科学と数学のプログラムもあります。短期留学プログラムは世界中の大学でも行っておりますが、単独の学部がその学部の専門性に特化したプログラムを行うケースはあまりないということです。

 せっかく山口に来ていただいたので25日(土)は萩市の協力で萩へのオプションツアーもありました。萩高等学校の生徒さんが英語によるガイドをしてくれました。27日(月)の秋吉台でのプログラムでは美祢青嶺高等学校の生徒さんが秋吉台の説明を英語でしてくれました。理学部が行うプログラムなどでは、理学部学生がスタッフとして積極的に係わってくれています。サマプロ期間中は理学部学生や高校生が留学生と交流する機会が多くあります。英語での会話が中心ですが、学生のみなさん(やおそらく高校生も)積極的にコミュニケーションをとろうと頑張っています。外国人学生と係わることによって、英語の能力はもちろんのこと、その国の文化や習慣、考え方等いろいろな知識や感覚も身に付きます。いわゆるグローバルな視点の育成につながります。スタッフを務めた学生は、自らも海外に行ってみたくなるようです。留学生とスタッフを務める学生の間でさまざまな相乗効果が生まれます。企画・運営に携わる教員や事務系職員にとっては大変な仕事ではありますが、留学生がプログラムを楽しむ姿、そして理学部学生が一生懸命に説明している姿、そして両者の笑顔を見ると達成感が得られます。

 今年の参加募集時は希望者が多く定員の30人に絞り込みました。来年以降はなるべく多くの外国人学生を受け入れることを含め、ますます充実したサマプロになるようにしたいと思います。

「慣れない英語でのスピーチに緊張気味の野崎」とそれとは
対称的に「韓国人留学生とにこやかに談笑する山中副学部長」
Copyright © 山口大学理学部サイト. All Rights Reserved.
TOP