57名の眼差しに見た,サイエンスの奥深さと未来
新緑の季節が通り過ぎ,いよいよ夏が近づいてきました。先日,山口大学理学部で山口県高校教育課との連携イベント「やまぐちサイエンス・キャンプ 2026」が開催されました。
今年で13回目を迎えたサイエンス・キャンプに,今回は山口県内8つの高校から57名の生徒の皆さん,そして3名の先生方,合わせて60名の方々に集まっていただきました。参加していただいた皆さん,本当にありがとうございました!
「キャンプ」という名前がついている通り,以前は一泊二日で夜通しサイエンスについて語り合うような熱い行事だったようです。しかし,現在は時代の流れとともにギュッと凝縮された「濃密な1日開催」となっています。形は変わっても,そこに流れる熱量は当時のまま,いや,それ以上かもしれません。
このキャンプは,本学部と山口県高校教育課が連携して実施しています。目的は,教科書を読むだけでは分からない「サイエンスの本当の魅力や面白さ」を,観察や実験,実習といった生きた体験を通して肌で実感してもらうことです。そして,目の前に立ちはだかる難しい課題に対して「よし,やってやろう!」と自ら挑戦する意欲や,論理的な思考力,物事の本質を見抜く観察眼をぐんぐん伸ばしてほしい,という願いが込められています。
そのため,用意するプログラムも本格的です。当日は,高校の授業では習わないような専門的な内容や,大学ならではの高度な実験機器を惜しみなく使ってもらいました。「大学の授業ってこんな感じなんだ!」というリアルな肌感覚を,1日を通してたっぷり味わってもらえたのではないかと思います。
サイエンスの本質は,あらかじめ用意された答えをなぞるだけでなく,「自ら手を動かし,じっくり観察し,得たデータや結果を自らの力で論理的に読み解くこと」にあります。参加していただいた皆さんにとって,きっと,そんなサイエンスの奥深さを全身で感じた1日になったのではないかと思っています。
加えて,このキャンプは,単に大学の先生と高校生が交流するだけの場所ではありません。違う考え方を持った高校生同士が,講義や実験を通して「私はこう思う」「いや,こうじゃない?」と,しっかり自分の意見を発言し,切磋琢磨する場所でもあります。自分とは違う視点に触れたとき,そこに新しい気づきや発見が生まれ,それは大きな成長へと繋がっていきます。これこそ,このキャンプの醍醐味と言えます。
今,この記事を読んでいただいている高校生の皆さん,そして「理科や実験が大好き!」という小中学生の皆さん,山口大学理学部には,仲間と互いに励まし合い,競い合いながら,まだ世界中の誰も知らない謎に挑める最高の環境が待っています。
次はぜひ,8月8日(土)のオープンキャンパスにお越しください。教員・学生一同,心からお待ちしています!
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