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2022年2月28日

 厳しい寒さの日が続いておりましたが、週末から急に暖かくなりました。

 山口県は三方を海に囲まれております。北と西は日本海、南側は瀬戸内海です。それぞれの海で様相も異なり、さらに獲れる海の幸にも違いがあります。多種の新鮮な美味しい魚を食べることができます。
 南側の瀬戸内沿岸は工業地帯です。東から岩国市、光市、下松市、周南市、防府市、宇部市、山陽小野田市、下関市と工業地帯が続きます。大手の製造業の事業所や開発拠点も多く存在しています。山口県の人口は瀬戸内沿岸部に点在する上記の市と県庁所在地の山口市でかなりの部分を占めています。
 先日は家族に付き合い、山陽小野田市に行ってきました。画像のセメント像は長州藩士笠井順八の像です。山陽小野田市は小野田セメント(現在は秩父セメントと合併して秩父小野田セメント株式会社になった後、さらに日本セメントと合併して太平洋セメント株式会社になった)の発祥の地です。笠井順八という方は、日本初の民間のセメント会社である「セメント製造会社」を1881年に創設した人です。この会社が後の小野田セメントです。山口県ではセメントの原料である石灰岩が豊富に産出します。お隣の宇部市にある宇部興産株式会社にもセメント工場があります。(宇部興産株式会社は今年4月からUBE株式会社に社名を変更するそうです。)秋吉台も石灰岩でできたカルスト台地ですね。
 このセメント像は、高さ3 mととても大きいです。像の前には球形の大理石がありました。像は山陽小野田市を見下ろすように丘の上にあります。丘からは山陽小野田市の市街地(旧小野田市街地)がよく見ます。訪れた日は天気がとてもよく、遠くには関門海峡に架かる「関門橋」(赤い線で囲んだ部分)も見ることができました。

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