2017年9月6日
8月27日から9月1日の日程で「理学部サマープログラム」が行われました。理学部の国際化を進めるため、昨年度にこれを開催することを決め、昨年8月に台湾の大学を3校、9月に中国の大学4校を訪問してこの開催をアナウンスしました。今回は台湾大学、台湾師範大学、湖州師範学院(中国)からそれぞれ2名、9名、3名の計14名の参加がありました。
上海からのフライトが遅れ、中国からの学生が参加できないというハプニングもありましたが、学生食堂での歓迎会からサマープログラムが始まりました。理学部の講義・演習補助や、留学生のお世話などをする学生約20名加わっての開催です。彼ら日本人学生の役割は大きく、思った以上に積極的に留学生に関わっていました。これだけでもこのサマープログラムは成功したと言えます。
2日目は秋吉台で地学と生物の実習です。秋吉台科学博物館の学芸員の皆さんに協力して頂き、フィールドの説明やちょっとした洞くつ探検もしたそうです。これには、美祢青嶺高校の高校生も加わり、高大連携の場ともなりました。
3日目から5日目は理学部の教室は実験室での実習です。情報はコンピュータ室での実習、化学は実験室での分析実験、数学では講義と折り紙を使った実習が行われました。物理では午前の電波天文の講義ののち、山口市仁保に移動して電波望遠鏡の見学が行われました。
全ての実習は滞りなく終わり、6日目の9月1日に閉会の行事が行われました。最初に留学生のそれぞれがが3分スピーチをしました。どの留学生も上手に英語を話していて、日本人学生も刺激を受けたことと思います。修了証書を一人ずつ手渡ししたあとに、場所を移動して昼食会を行いました。理学部学生の粋な計らいで、この日が誕生日の留学生を皆で祝うというサプライズ企画もありました。
準備で色々と大変なこともありましたが、2年がかりで準備してきたサマープログラムが無事終了しました。次の交流行事として、年度末の2月に行われる台湾師範大学でのスプリングプログラムへの参加や、台湾大学・台湾師範大学との研究交流が企画されています。このような活動によって、ますます理学部の国際化を進めて行きたいと思います。
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初日の到着後に歓迎会をしました。学生たちはすぐに仲良くなっていました。 | 物理学は電波天文でした。仁保にあるパラボラアンテナで記念撮影。 | 化学は白衣を着て実験をしました。みんな真剣なまなざしでした。 |
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生物と地学は秋吉台で実習です。科学博物館の藤川学芸員が説明しています。 | 数学は折り紙で演習です。日本文化の一つですし、いい題材ですね。 | 昼食はいつも日本人学生と一緒にとっていたようです。彼らはよくやってくれました。 |