2017年11月27日
11月26日の日曜日に山口市佐山地区で総合防災訓練が行われ、私たちも参加してきました。目的は2つあって、一つ目は佐山地区に設置しているIP電話と監視カメラの動作検証、二つ目は現在卒業研究として進めている公衆アクセスポイントと被災情報収集ポイントとの切り替え実験です。
佐山地区の住民の皆さんの協力を得て、無線LANによる避難所ネットワーク構築の研究を5年以上続けています。IP電話と監視カメラは昨年設置しました。IP電話は、停電時かつ電話不通時にも避難所間の通話を可能にし、山頂に設置した監視カメラは、海の波の状態をモニターすることができます。
今回の訓練では、各避難所から本部に状況を報告するのにIP電話が利用され、山頂からの画像は本部のモニターに映し出され、どちらも実践に供することが確認されました。
私の研究室ではオープンソースによる公衆無線LANアクセスポイントの開発もしており、実際に山口市内の香山公園に設置しました。現在、災害などによる非常時に、このアクセスポイントを公衆無線LAN用から被災情報収集用に転換するシステムの作成に取り組んでいて、その実験をこの日に併せて行いました。
終了後は炊き出しのカレーライスをご馳走になり、藤尾山山頂の中継局を見学したあとに散会となりました。
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避難所に設置している無線LAN装置にパソコンを接続して実験中。 | 対策本部では避難所の状況がまとめられ、対応を決めていきます。 | 実験終了後に藤尾山山頂に設置した中継局の前で記念撮影。 |