2016年12月12日
12月10日に山口情報芸術センター(YCAM)で行われた「生物とプログラミング」の催しに行ってきました。「生物」と「プログラミング」は一見関係ないように思えますが、実は、我々人間を含めて、生物のからだが、たった一個の細胞が分裂して作り上げられるのは、DNAに塩基配列という形でそのプログラムが仕込まれているからです。
生物学そのものもコンピュータなしでは進まなくなっており、研究のために遺伝子やタンパク質などの情報が蓄えられたデータベースを使うことは当たり前になっています。この展示では、からだを作る仕組みを学習するパズル的なものや、実際のデータベースをアクセスするパソコンが用意されていて、誰でも楽しめる工夫がされていました。
遺伝子情報を含むDNAに書かれているすべての情報のことをゲノム、といいますが、ゲノムが全部読まれている食材だけを使って作った「ゲノム弁当」が販売されていました。私も一つ頂きましたが、とても美味しく、特に、高知の香り米と山形のだたちゃ豆を組み合わせたご飯は絶品でした。
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バイオラボ。山口情報芸術センターにこのような本格的な生物の実験室があるとは知りませんでした。 | 「生物とプログラミング」の展示。コンピュータが今の生物学研究に欠かせないことが分かります。 | ゲノム弁当。DNA上の情報が全て読み取られた食材のみを使った弁当です。とても美味しかった |