2016年1月2日
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年末年始の休暇を利用して、山口市の姉妹都市であるスペインのパンプローナに来ています。2013年に仕事で訪問してから2回目です。この年5月12日のつぶやきで書いた、ザビエル城にも再び訪れました。この城は、フランシスコ・ザビエルが生まれ、幼少期を過ごしたところで、パンプローナから約50km東のサングエサという小さな町から、さらに8kmほど東に行ったところにあります。
前回はナバラ州立大学の人たちに連れて行ってもらったのですが、今回はなかなかこの城に行くまでが大変でした。12月30日にパンプローナからサングエサまではバスで行き、そこからタクシーで城まで行く計画でしたが、サングエサのタクシー会社はどこも営業していません。パンプローナのツアー会社をあたってみましたが、ここもダメです。結局、パンプローナから城までタクシーで行くことにしました。往復100km以上ですからかなりの出費を予想していましたが、復路のサングエサからパンプローナ市内に入るまではメータが止められていて、思った程ではなくて、助かりました。スペインのタクシーの料金システムなのでしょう。
サングエサに寄りたかったのには理由があります。ここには、Hotel Yamaguchiというホテルがあり、5年前にザビエル城に行く途中に、この前を通過したのを覚えていて、ここに立ち寄ってみたかったからです。しかし、残念ながら、ここも営業しておらず、山口から持参した大内人形をメモと共に入口わきに置いて帰りました。ホテルの人がうまく気が付いてくれるといいのですが。
ザビエル城の中は博物館になっていて、今回はそこも見学しました。ザビエルが東洋でキリスト教を広めたその足跡をたどる内容でしたが、日本に関わる展示物が多くありました。ザビエルは山口の他に、鹿児島や大分で布教活動をしますが、そのなかでも山口は特別でした。実際、ザビエル城の教会入り口の上にはザビエルが訪れた東洋の街がリストされていますが、そこに書かれている日本の街は山口だけです(「AMAGUCHI」と書いてある)。
12月31日と1月1日はパンプローナの街を歩き回りました。前回も思ったのですが、パンプローナ市民の殆どが「YAMAGUCHI」を知っています。ヤマグチ公園、ヤマグチ図書館、プラザヤマグチなどの施設があり、レストランヤマグチという店もあるからでしょう。山口市が姉妹都市であることを知っている人も多くいましたが、一方で、「ヤマグチは知っているけど、それナニ?」という人も少なからずいました。しかしウラを返せば、それほど「YAMAGUCHI」が生活の一部となって定着しているということでしょう。
今日1月2日にパンプローナからビルバオに移動し、ミュンヘンに一泊してから4日に帰国します。本当は、昨日にビルバオに移動するはずだったのですが、1月1日は長距離バスは営業していないことが発覚し、一日延泊する破目になりました。到着翌日の5日から仕事です。今年もこのつぶやきにお付き合いください。
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ザビエル城近くの小さな町「サングエサ」にあるHotel Yamaguchi.残念ながら年末年始休業中でした。 | ザビエル城中の博物館で。大内義隆の前で布教している様子を描いていて、これは見たことのある絵です。 | パンプローナ市内にある「RESTAURANT 山口」。焼うどんは微妙でしたが、寿司と天ぷらはおいしかった。 |