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理学部長会議 / ささやき

 令和6年10月3・4日に東京・大手町にて第39回 国立大学法人理学部長会議が開催されました。3日は26大学理学部長会議、翌4日に36大学理学部長会議が開催され、理学部を取り巻く現状・課題・展望について討議してきました。我が国の「サイエンス」(特に、基礎科学)を牽引する理学部が、北から南までしっかりと連携し、ハイレベルの教育研究を次世代に継承し、発展させていることを強く実感した次第です。写真は、会議終了後の大手町から霞が関方向の眺めです。高層のオフィスビル群、皇居そして国会議事堂等が見渡せ、我が国の中枢が集まる空間が広がっています。普段の日常の景色とかけ離れ、不思議な感覚に包まれました。さて、この度の2つの理学部長会議は野崎前学部長が出席した令和元年度以来、実に5年ぶりの対面での開催となりました。

 ところで、どこからか誰かのささやきが聞こえませんか?山口大学周辺の秋の風景は心を和ませてくれますね。

東京・大手町からの眺め(撮影・古屋事務長)

 


 

 久しぶりにつぶやいてみようと現学部長にお願いして投稿しました。前学部長の野崎浩二です。

 10月も下旬になり、やっと秋らしくなってきました。写真は私の通勤路の小さな峠の歩道、栗の毬がたくさん落ちていました。昨年はあまり落ちておらず入っていた栗も小さかったのですが、今年は数も多く、栗もきちんと実っています。おそらく夜間は小動物が出てきてお腹をふとらせているでしょう。もっともクマには遭遇したくないですが。大学のキャンパス内の木々も少しずつ冬の準備を進めているようです。

 植物の中には実の付き方が隔年で変化するものがよくありますね。いわゆる「あたり年」などと呼ぶこともあるのでしょうか。このあたり、どのようなメカニズムでそのようになるかは生物学がご専門の現学部長の山中先生にいつか解説していただきましょう。

 この夏も猛暑、猛暑の連続でしたね。「最近、夏が暑いね。地球温暖化が進んでいるね。」という言葉をよく聞きますね。私が小学生の頃は、「絵日記」という夏休みの宿題がありました。当時は毎日コツコツが苦手な小学生の私、よく1週間分を思い出しながらまとめて書いていた「よくいる少年」でした。今では学生の皆さんには「コツコツと物事を継続する力は大切です。」なんて偉そうなことを言っておりますが。その絵日記にはその日の気温を書く欄があったと思いますが、私の記憶では32, 33ºC程度までがほとんどで35ºCとか36ºCなどという気温を書いた記憶があまりありません。まあ1週間分をまとめて書いていたような者の記憶ですのであてにはなりませんが。

 本当に気温が高くなっているのか、いまではネットワークなどを通して調べればすぐにわかる時代。 データを調べてみると日ごろの感覚とは実は違っていたとか、逆に私たちの感覚、意外にも精度がよいなあとか、ありませんか?

 数量データ観測し記録しておくことは我々研究者には極めて常識的な行為ですが、同じデータを長期にわたり収集すること、我々人間にとってはとても重要なことですね。数量的データを観測し、それらを数量的に客観的に分析して考え、新しい知的成果や価値を見出すこと、私たちにとっては必要不可欠な時代。理学を学ぶ学生の得意分野であってほしいです。

 まとまりのない「囁き」でした。

 

 

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