4月16日(木)の朝, 朝日新聞の9面「特派員メモ インド式 仕事の流儀」を読みました. 記事には, インドで働く日本企業の方の戸惑いが紹介されていました:
「インド人は計画を立てずに動く。何週間も後のアポは入れないの」
「予定が一向にたたないのに、時が来るといきなり猛スピードでことが進む」
(2026年4月16日(木)朝日新聞, 朝刊, 第9面より抜粋)
これを読んだ私は, 自分も計画も立てずに計算して, 研究するし, 一週間後の予定を決めるのもよく拒むので苦笑いするしかありません. 予定を決めるのを拒むのは, 優先せざるを得ない至急の用事が突然やってくることが多いからではあります.
4月17日(金)は4年生の卒業研究のセミナーでした. セミナーでは初等整数論の本を学生が輪読します. 休憩時間中に, どういうわけか学生たちとインドの話になりました. ある学生が「インドには乗りと勢いの人が多いらしいですね」と言いました. 私は16日の新聞記事の内容を思い出しました. この時, セミナーを聞きに来ていた大学院生が「〇〇先輩に, 数学は乗りと勢いだ!と言われて衝撃でした」と応じました. その〇〇先輩とは, 何年か前に, 大学院を修了した人です. 昨年, 大学院生の彼とのセミナーに顔を出してくれたことがありました. どうやら, その時に, インド式のアドバイスをしてくれたようです. 恐らく, 〇〇君と私とのセミナーは乗りと勢いだったのだと思います.
計算を間違えたらやり直せば良いし, 証明が上手くいかなかったら別の証明を考えれば良い. 少々計画性はなくても, 失敗したらもう一度やり直せば良いのだと思います. 数学の勉強に, 完璧を求める必要はないと思います.
この休憩時間の後, 4年生が, A≦B と, 量 A を量 B で評価すべきところ, Bよりもはるかに大きい C を持って来て A≦C と書いたので, 私は「それは勢いあり過ぎ!!」と大声を出してしまいました. 時には, 小心も必要です. (南出)
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