アサガオはまだ咲いていますが, 大学構内の大賀ハスの花はすっかり終わってしまいました. 風が吹くと, カラカラ鳴るハスの種の音も小さくなりました. 山口大学は10月1日から, 講義が再開します(後期開始). お盆前からの講義のない期間が終わります. 夏休みの終わりです.
私は一部の数理科学科の学生たちから, 9月に, 前期の講義「代数学」で言及できなかった部分について補講をしてほしいと言われていました. それをやろうとしていましたが, 実際はできませんでした. 学生には大変申し訳ないことをしてしまいました. 昨年度の大学院生と, 昨年度書いた論文を9月中に投稿しようと思っていましたが, これも全部はできませんでした. 4つの論文のうち, 辛うじて投稿できたのは1つだけです. 残り3つは, オンライン投稿過程の中で, 止まっています. この3つを投稿しようとして, かなりの時間を浪費しました. 投稿が終わっておらず, 大学院修了生たちに申し訳なく思っています. 講義のない9月中に読もうと思っていた数学の本も3ページしか読めませんでした. 昨年の9月に読んだ3ページと同じであり, 一昨年の9月に読んだ3ページと同じです. 恐らく, その前の9月にも, 同じことをしています. まったく読み進めることができていません. サンスクリットの勉強もしようと思っていましたが, その本を1ページも読んでいない. 時間は過ぎるばかりで, 何もできていません. 10月からの講義の準備も万全ではありません. 9月中私はいったい何をしていたのかと大きなショックを受けます. 「中年老い過ぎて学成り難し」とか言っている場合ではありませんでした. できなかったことだらけです. 単位修得に苦労している数理科学科の学生さんたちの気持ちもこんな感じでしょうか. 9月26日の朝日新聞の投書欄に, 大学の先生が夏休みも終わり新学期(後期)が不安で悪夢を見たと投書されていました. 数理科学科の学生のみなさんの中にも10月からの講義を不安に思っている人もいると思います. 私も不安です. 1年生の演習科目「数理科学入門セミナー」を初めて担当します. 講義をする教員の方も不安に思っていますので, 学生のみなさん堂々と講義に出席してください. 教員が書いた黒板の文字を指差して「先生!そこ何ですか!」と言うと, 教員はビックリすると思いますよ.
夏休み中に, できなかったこともあると思いますが, できたこともあると思います. 私は, 学会講演できましたし, エライ苦労したけど論文を1つ投稿できました. それに, 新しい定理を1つ証明することもできました (A4ノート3冊反故にしてしまったけど.). 定理がたった1つでは論文にはなりませんが, 足を半歩は踏み出せたのではないかと嬉しく思っています. 大学院生のとき, ある先生が「夏休みは研究の書き入れ時だ!」と言われていたのを今でもしっかり覚えていますが, 今それを実践できておらず恥ずかしく思っています. 他には, 現在の大学院生とのセミナーも少しできました. 彼らの修士論文の完成に少し近づいたことも嬉しく思います. さらに, できたことは, 勇気を振り絞って皮膚科に行ったことです. そして, もらって来た薬を毎日飲んでいます(エライ!). 次の目標はバスに乗って眼科に行くことです. 先日, 知らない人を知っている人だと思い間違って声をかけてしまいました. それで, 視力の低下を潔く受け止め, 眼科へ行くことを決意しました. その次は消化器内科. 数理科学科の学生のみなさん, できなかったことは図々しく気にせず, 自分ができたことに自信を持って, 後期の講義に臨んでください. 夏休み中に何もできなかった人は, 今から一歩踏み出す準備をする. たとえば, 靴を履くとか.(南出)
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