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NGSを用いたゲノム解析と疾患研究への応用

  • 2025年1月7日(火) 16:20〜17:50
  • 理学部22番講義室

第4回理学部講演会のお知らせ (2024年度)

生物学科では、下記の内容の講演会を開催いたします。 多数ご参加いただきますよう、宜しくお願い申しあげます。

 

日時

  • 2025年1月7日(火) 
    • 第一部 イントロダクション 16:20〜17:00
    • 第二部 研究セミナー    17:00〜17:50

※セミナーの一部を理学部生物分野「生物学セミナー」の講義と兼ねる。
 一部・二部、どちらもご自由にご参加ください。

 

講演者

森川 拓弥 先生 :熊本大学国際先端医学研究機構 日本学術振興会特別研究-PD

 

概要

 次世代シークエンサー(Next Generation Sequencing, NGS)は高速かつ大量の塩基配列情報を取得可能な革新的な塩基配列解析技術であり、現在の生物学研究には欠かせないツールである。このシークエンス技術を応用し、ゲノム解析や遺伝子発現解析、クロマチン構造解析、さらには1細胞レベルの解析等の様々なアプリケーションが開発され、これらの手法を理解することは、現代の分子生物学を深く理解するうえで非常に有益である。 癌研究の分野においても、NGSは欠かすことのできないツールとなっている。がんは細胞が無秩序に増殖することで発症する疾患であり、日本人の死因の第一位を占める。がんは細胞の遺伝子異常によって引き起こされるが、その多くは体細胞変異であり、さらには腫瘍内不均一性が存在するため、その病態は極めて複雑である。一口に「がん」といっても、細胞が腫瘍化するメカニズムは患者ごとに大きく異なるため、がん細胞のゲノム情報に基づいて治療戦略を立案することが重要となってくる。 本講義の第一部では、癌に関する基礎的な概要を説明し、その病態に対する理解を深めてもらいたい。第二部では、NGSを用いた代表的なアプリケーションを紹介するとともに、NGSを活用した演者自身の研究成果について解説する。

 

連絡先

原 裕貴 (電話番号 5614)

 

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