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材料革新新時代に挑む次世代計測技術

第2回理学部講演会

『材料革新新時代に挑む次世代計測技術』と題した山口大学研究推進体「先端的計測・分析基盤技術の創出」(※1)と「先端物質から文化・芸術まで科学する物質構造解析研究」(※2)と山口大学理学部 物質構造解析研究会(※3)によるジョイントセミナーが2025年9月2日(火)に開催されました。今回で10回目の開催となりました。

事前登録者は45名を超え、当日参加者を含めると50名以上の参加がありました。参加者は、本学の教職員や大学院生、学部生に加え、企業の技術者(本学卒業生を含む)であり、幅広い層の分野の技術者・学生が本講演を聴講しました。

今回は特別講演2件【伊藤優人 先生(東京大学)・舟橋みゆき 先生(一般財団法人ニッセンケン)】と一般ポスター発表25件【他大学・企業の発表含む】が行われました。

伊藤先生には、自身の大学生の思い出話(伊藤先生は本学理学部卒業生)から始まり、南極の氷床のサンプリングの様子、海に浮かぶの氷の違い(海氷と氷山)の測定データなど、海の雪氷に関する研究成果を判り易くお話し頂きました。特に南極極地での様子や生活に関する講話には、参加者が強い関心を示していました。

舟橋先生には、これまでの繊維材料識別技術の歴史が紹介されるとともに、分光データの多変量解析を用いた衣料用繊維材料の識別・判別に関する最新技術について、多数の事例【カシミヤ⇔ウール⇔アンゴラ、グース⇔ダック】が示されました。また、自身の体験を踏まえ、社会人ドクターの有意義さについてユーモアを交えて講演されました。聴講した学生は熱心に耳を傾けており、その様子が印象的でした。

一般ポスター発表では、物理化学・分析化学・錯体化学・高分子化学・ソフトマターなどといった幅広い分野からの報告がありました。発表開始直後から白熱した議論が交わされていました。

今回のジョイントセミナーも、分野を超えた活発な質疑応答がなされ好評のうちに終了致しました。

 

(※1)山口大学研究推進体「先端的計測・分析基盤技術の創出」
(※2)山口大学研究推進体「文化・芸術まで科学する物質構造解析研究」
(※3)山口大学理学部 物質構造解析研究会

 
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