2024年12月9〜11日に岐阜県高山市高山文化会館で開催されたVLBI懇談会シンポジウム2024「受け継いでいくVLBI」において物理・情報科学科物理学コース電磁宇宙物理学研究室所属の4年生、中村涼太さんが優秀ポスター発表賞を受賞しました。
同研究室の星形成研究グループでは茨城大学と共同で、大質量原始星(形成中の巨大星)周囲に存在する星間メタノール分子が放出する電波を観測しています。この電波の強度変化を追跡することで、星間ガスに隠された原始星の変光現象を明らかにしようとしています。
中村さんは望遠鏡感度の角度依存性について精密な測定を行い、「山口32m電波望遠鏡における開口能率の仰角依存性測定」の題目でポスター発表を行いました。このような測定は電波強度を正確に決定するために必須であり、様々な天体観測を進める上で基礎を成す重要な研究と言えます。
今後はこの結果を基に、実際に高頻度モニター観測を行い、大質量原始星の変光現象について明らかにすることが期待されます。