大学院進学者やOB/OGに聴く
OB・OG
樋森 瞬さん(電磁宇宙物理学研究室)
大学院創成科学研究科基盤科学系専攻物理学コース(2022年3月修了)
2020年度山口県高等学校教員採用試験合格
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教員採用試験には4年生の時に合格されたようですが、なぜ大学院に進学しようと思ったのでしょうか?
「理科」の教員の採用試験に合格しましたが、着任が2年間免除される制度を使い、「理科」という教科の特性上、より高い専門性を身に付けようと思ったので大学院に進学しました。深い知識をもって教員という職に臨んだ方が、生徒の方も深い理解できるのではないかと考えました。もう一つ、「専修免許」が取得できるというのもその理由でした。
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実際に進学し、研究活動を楽しみましたか?
楽しみました。私は、学部4年では、電波望遠鏡を使った「星」に関する研究をしていました。たった1年間の期間では思ったほど研究活動ができないので大学院に進学してもっと研究を続けたいと思いました。日常の研究活動は、もちろん、たいへんなこともありましたが、一方でとても面白かったです。研究室の仲間と楽しく研究をしました。
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大学院に進学してよかったですか?
はい、よかったと思っています。研究関連では、山口大学以外の大学や研究機関の一流の研究者の皆さんと学会等で交流できてよい刺激をいただきました。
稲垣 美沙子さん(高分子物理学研究室)
大学院創成科学研究科基盤科学系専攻物理学コース(2022年3月修了)
東洋紡株式会社 採用内定 令和4年4月入社
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なぜ大学院に進学しようと思ったのでしょうか?
大学進学時から研究開発職に就きたいと思っていました。研究開発職に就くためには大学院に進学し、修士号を取った方が就職の幅が広がると思ったからです。また、自分が研究開発職に向いているのか、研究開発ができるのかを知ることができるからです。
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実際に進学し、研究活動を楽しみましたか?
はい、楽しみました。多くのことを楽しく学べたと思っています。特に、研究活動では外部の実験施設で実験をする貴重な体験をさせていただきました。大学で行う実験とは違い、綿密な実験計画をたて、しっかりと予備実験をして実験に臨む大切さを知りました。これも大学院に進学しなければ学べなかったことです。
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就職活動をしてみて、大学院進学は有利に働きましたか?
有利に働きました。実際に研究開発職は修士以上でないと採用しない企業も多くあります。実際に私が採用の内定をいただいた企業も修士修了者以上の学歴がないと研究開発職には応募できませんでした。すべての業種で有利に働くというわけではないと思いますが、大学院に進学して損をするとうことはないと思います。
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大学院に進学してよかったですか?
よかったと思います。もともと目指していた研究開発職に就くことができたからというのもありますし、私自身が今後研究開発を続けていけるのか、研究開発で頑張ることができるのかを判断することができたからです。仮に研究開発とは別の職を選んだとしても、自分には研究開発職は向かなかったことを知ることができていたからです。その場合も大学院で学び身に付けた能力は社会に出てからも役に立つと思います。今、大学院に進学するかどうか迷っている方で、その理由が、自分に研究ができるのか、自分に研究が合っているのか不安な方は、実際に大学院に進学してみて考えてみるのもよいのではないかと私は思います。