山口大学経済学部・経済学研究科 経済学部
経済学研究科

本学への寄付

岩本 晋(特命教授)

担当科目:福祉経営研究 医療・福祉施設の経営分析研究演習

昭和18年1月14日に旧満州国生、平成30年12月現在は75歳です。年齢が多いだけに経歴だけは長く紹介しきれないので詳細はwikipediaで岩本 晋と検索してみてください。

その経歴欄では島根大学卒業後デンマークに研修に2年間滞在して動物栄養学を学んだことや、アメリカミシガン州立大学(MSU)大学院で公害問題により修士号を得て、そののち山口大学医学部公衆衛生学教室で公害問題論文を書き上げ医学博士になったことは省略されています。さらに、それがなぜか偶然のめぐりあわせで、現在の山大経済学部で特命教授として取り組むようになったのかのつながりが省略されているので、そのあたりを説明するためにここに自己紹介を書きます。

私は水銀や化学物質PCBの生態影響についてデンマークとアメリカで通算7年間の研究生活を送りました。そのときに最も力を入れて学んだことは統計学でした。当時の日本では統計学を学ぶチャンスもなくMSUで初めて生化学の一部として数理統計学に初めて触れました。その時に生まれたばかりの計算機を使いました。帰国後はNECの8ビットのPC88をお金持ちの学生から借り受けて使い始めました。

統計学が役立ったのは山口県医師会の執行部の先生方に出会い、地域医療計画が法制化されたので準備として活動に参加してくださいと依頼されたからです。調べてみると、それまでの医療の世界は医師個人の努力と技能で成り立っており、全体像を表す言葉や資料もほとんどない時代でした。

地域医療計画は1985年に医療水準の地域格差是正と医療機関の相互の連携強化を目指し,医療法の一部改正を行い,「地域医療計画」を制度化したものでした。これは地域の実情に合せながら,身近な家庭医から先進医療を行う施設まで,3段階の医療圏を設定し,保健医療の体系化をねらうもので、私がまず参考にしたのが慶大教授倉田正一先著「地域医療計画」でした。倉田先生はアメリカのピッツバーグ大で病院管理学をまなび,昭和38年慶大教授になられた方です。私もその後日本医療病院管理学会の理事となり、研究対象は殆ど入院患者の入院日数に関することでした。

私が取り組んだ入院患者の実態については、その一部を自治研やまぐち冊子に掲載して来ましたので、最近5年くらいの活動を表すものを読めるはずです。

見出しでいえば、①長崎では90年以上も入院の患者、②全く変化の無かった「超長期在院患者」、③減少してない社会的入院患者、④デンマークでの高齢者医療、⑤認認介護の実態と出現割合、⑥12.6億日利用している病床、⑦社会保障を改革するとしたら、?超少子高齢社会ですること、⑨私ならこんな街を作る。

Copyright © 山口大学経済学部・経済学研究科. All Rights Reserved.
TOP