特別支援教育教室
特別支援教育教室(学校教育教員養成課程 特別支援教育コース)
特別支援教育では、障害のある子どもや特別な支援を必要とする子どもたちに対し、一人ひとりに応じた指導・支援を行うことが求められています。私たちの教室では、障害などのある子どもたちの教育的ニーズを把握し、学習上または生活上の困難を改善・克服していくために必要な指導を行いながら、子どもたちの可能性を最大限に伸ばすことのできる教員を養成しています。
学校現場では、小・中学校で通級による指導を受けている子ども、特別支援学級や特別支援学校に在籍する子どもの数が、年々増加しています。また、小・中学校の通常の学級に在籍する発達障害のある(可能性のある)子どもたちへの対応も求められています。こうした子どもたちの教育の充実のために、特別支援教育に関する専門性を身に付けた教員が求められています。
私たちの教室では、こうした学校現場の期待に応えるために、特別支援教育に関する講義・演習や教育実習を通じて障害などのある子どもについての理解を深め、実践力のある教員を養成することを目指しています。
附属特別支援学校での教育実習
教職の魅力・教室の強みや特色
この教室で養成する教員となったときの教職の魅力
教育現場では、多様性を尊重し、障害の有無に関係なく、子どもたち一人ひとりの個性が生きる学習を展開することが求められています。特別支援教育は、これまで障害のある子ども一人ひとりに応じたきめ細かな教育を行ってきました。特別支援教育の理念は、今まさに教育全体に求められていると言えるでしょう。
全ての教師において特別支援教育に関する基本的な知識技能の習得が必要とされている現在、特別支援教育に関する専門的な知識技能を学ぶことは、教職に就いた際に障害などのある子どもたちの理解者となり、また、校内の特別支援教育を推進する即戦力として活躍することが期待されます。
教室の強み特色
私たちの教室では、大学に隣接する附属特別支援学校と教育実習に限らず学校行事や校内で実施されている療育活動へのボランティアなどを通じて、日常的に交流を行っています。子どもたちや特別支援教育に携わっている先生方と身近に触れ合える環境にあります。
また、山口県教育委員会から長期に派遣されている特別支援学校や小・中学校などの先生方が、大学の授業を聴講されています。授業によっては、グループ協議などで学校現場での取組や子どもたちに対する思いを聴くことができます。
どんな人がこの教室で学んでいるの?
特別支援教育の対象の子どもたちは、特別支援学校だけではなく幼稚園、小・中学校(特別支援学級や通級指導教室)でも学んでいます。小・中学校の通常の学級には、発達障害の可能性のある子どもたちが、6.5%在籍していると言われています。障害や特別な支援を必要とする子どもたちは、様々な場で学んでいます。こうした子どもたちの可能性を引き出したい、そのために教師として何ができるのか考えたいという意欲のある方に、ぜひ来ていただきたいです。
どんな学びをして何が身に付くの?
特別支援教育や障害児福祉の理念及び制度に関する基礎知識、知的障害や発達障害などの各種障害の特性と指導・支援の方法、心理・発達検査などに関する理論について学びます。また、指導内容・方法や心理検査の方法については、具体例を基に協議や演習を行い、学びを深めます。
2年次から隣接する附属特別支援学校での参観実習、3年次には同校で、また、4年次には山口県内の公立特別支援学校で本実習を行います。あわせて、基礎免許状を取得するために、小学校または中学校のいずれかでも教育実習を行います。各種実習を通じて障害などのある子どもたちの姿に触れ、大学で学んだ知識を結びつけながら実践力を養います。
なお、入学までに学んでおいて欲しいことや取得しておいた方がよい資格などは・・・
特別支援教育に関する知識技能を学ぶために、障害のある人々をはじめ支援を要する様々な人々と交流する経験(ボランティア活動を含む)をしてください。皆さんの日々の生活や障害者週間などの障害のある人々に関する啓発イベントを通じて、「障害」とは何か、障害のある人々にとっての「障壁」とは何か、彼らにとっての豊かな生活とは何かについて、日頃から関心をもち考えていただきたいと思います。
どんな先生になるの?
障害のある子どもや特別な支援を必要とする子ども一人ひとりの可能性を最大限に伸ばすために、個々の子どもの課題や強みを把握し、個に応じた指導・支援を計画し実践できる教員となることを期待しています。
教員紹介
この教室の教員紹介