倉富 要輔 (KURATOMI Yousuke)
研究テーマ
移入加群と射影加群の一般化について
研究内容
環論における加群の研究は、「作用する環が特定の加群にどのように影響するか」、逆に「特定の加群の研究で得た知見を環の構造研究に応用できないか」ということが1つの大きな視点となっています。そういった意味で、環論における加群の研究において、環の内部構造に深く関連する加群の研究は重要です。本研究室では、移入加群の顕著な性質で定義されるextending加群、完全環上の射影加群の一般化であるlifting加群およびこれらの加群の一般化を研究対象としています。これらの加群は様々な環の特徴づけを与える重要な加群であり、これまでに多くの研究成果が報告されていますが、現在もいくつかの基本的な問題が未解決のまま残されています。本研究室では、そのような問題とその周辺について研究しています。
上図は lifting 加群の直和の研究において有効な比較射影性と、それを用いて得られる加群の直和分解を表わしたものです。
指導学生の修士論文・卒業論文題目
- 準フロベニウス環について(2019年度・修士論文)
- 有限生成加群の直和の直和因子と中山の補題について(2019年度・修士論文)
- 半正則環について(2019年度・修士論文)
- Dual square free moduleについて(2018年度・修士論文)
- 半単純環の構造定理について(2019年度・卒業論文)
指導学生の研究業績
- Factor square full modules(2021年度・博士課程学生業績)
- On image summand coinvariant modules and kernel summand invariant modules(2019年度・博士課程学生業績)
教員情報
kuratomi@(@以下はyamaguchi-u.ac.jp) |