国立大学法人 山口大学

本学への寄付

ナノシートの光操作に世界で初めて成功

 

 山口大学創成科学研究科理学系学域化学分野の川俣純教授と鈴木康孝准教授のグループは、九州工業大学工学研究院の中戸晃之教授、東京農工大学工学研究院の岩井俊昭教授のグループと共同で、ニオブ酸ナノシートの光操作に成功しました。この成果は、光によりナノシートを動かした初めての例であるのみならず、ナノシートの位置や向きを自在に制御できた初めての例でもあります。ナノシートをレーザー光の焦点に捕捉し、その向きをレーザー光の偏光により自在に回転させること、また、ナノシート間の相互作用が大きいナノシート液晶にレーザー光を照射すると、焦点(光があたっている場所)にあるナノシートの向きの変化によって、その周囲の数百倍にもおよぶ光があたっていない範囲に存在するナノシートの向きを、ドミノ倒し的に制御できることを見いだしました。

◇この研究成果は以下で掲載されました。
・『The Clay Minerals Society (国際粘土鉱物協会)』(IF=1.014) 2017年11月23日(doi:10.1346/CCMN.2017.064075)
・『American Chemical Society (米国化学会)』(IF=6.756) 2018年2月3日(doi:10.1021/acsphotonics.7b01230)

◇詳細はこちら(449KB; PDFファイル)を参照ください。

 

TOP