山口大学教育学部 教育学部
教育学研究科

本学部への寄付

才宮先生からのメッセージ

才宮 大明 先生(社会科教育選修卒業) の紹介

(令和3年4月1日作成)

略歴

 下関市立豊浦小学校、山口大学教育学部附属光小学校(研究教科:社会科)を経て、令和2(2020)年4月より柳井市立柳井小学校に勤務していらっしゃいます。

(1)教員を目指した最初の動機,きっかけ

 教員を目指したきっかけは大きく二つあります。
 一つは,高校生の頃です。社会科が好きであったため,「高校で社会科を教えたい」と思ったのが最初のきっかけでした。しかし,大学での講義やお世話になった大学の先生方や友人との出会い,教育実習などを経て,次第に小学校の教員への気持ちが強くなり,小学校の教員を選択しました。
 もう一つは両親の存在です。私の両親は福岡県で小学校の教員をしていました。勤務する学校や子ども達のために一生懸命に仕事しながらも,大きな愛情で私や姉妹の成長を支えてくれていた両親の姿は,当時の私は意識していなかったものの,いつの間にか私にとっての理想像にもなっていたのだと思います。

(2)印象に残っている大学の授業や活動など

 特に印象に残っているのは,社会科選修で学んだ社会科の授業づくりに関する講義やゼミ,そして教育学部にあった「ちゃぶ台プログラム」でした。大学に入った頃の私は,「社会科が好きな」学生でした。大学で,社会科の授業づくりについて学ぶ中で,「世の中のみんなが平和で幸せな社会を創るために社会科がある」ことに気付きました。そうした学びから,「よりよい社会を創る子どもを育てる社会科授業」を大切にしようと考えるようになりました。それは,今の私の教職としての基盤にもなっています。
 教育学部で運営されているちゃぶ台プログラムも,私にとても大きな影響を与えてくれました。大学1年生の頃から「ちゃぶ台林間学校」という活動に参加させていただきました。小学校の子ども対象に,学びある自然体験活動を大学生や専門家と一緒に創り上げていく活動は,とてもよい経験となりました。また,「ちゃぶ台コーホート」という,大学生や若手教員の資質育成を目指した研修会も,同世代の仲間と共に研鑽を積み,成長していくことができた貴重な学びの場でした。

(3)教員として教壇に立ってからのやりがい,苦労したこと,楽しかったこと,教職の魅力

 小学校教員として採用されて,校務分掌(学校の仕事)や学級経営,子どもとの関わりや日々の授業など,毎日失敗の連続です。苦労することもありますが,それ以上に,やりがいもたくさんあります。それは,ふとした学校生活の中で,担任している子ども達の成長を日々感じることができることです。教員としてこれほど嬉しいことはありません。
 また,支えてくださる同僚の先生方の存在や,子どもや保護者の方から「先生のクラスでよかった!」「授業が楽しくてわかりやすい。」という温かい声は,私のエネルギーの源です。人を育てるということは責任の大きい仕事ですが,輝く未来を創り,支えていく人材を育てることに携わったり,人とのつながりが生まれたりする素晴らしさもあります。
 教職は,時に悩むこともありますが,多くの人に支えられて今の自分があると感じる度,もっともっと頑張ろうという気持ちになれる素晴らしい職業です。

(4)高校生・受験生に伝えたいメッセージ

高校生・受験生の皆さんへ。
 きっと今,「教員になりたい!」という強い気持ちでいる方もいれば,世間の報道や噂などから,「教員になりたいけど,本当にいいのかな…」と悩む方,「自分に教員ができるかな…」と不安に思っている方,様々いらっしゃると思います。私もそうでした。
 でも大丈夫です。山口大学教育学部には,素敵な先生方,魅力的な講義や活動がたくさんあります。山口大学教育学部なら,自分にあった道や教員像をきっと見つけられるはずです。本気で頑張る人に,山口大学教育学部の先生方は本気で向き合ってくれます。
 いつか共に働き,共に「子どもを思い,子どもと共に成長できる教員」として切磋琢磨することが出来る日を楽しみにしています!!頑張ってください!!

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