2020年度 山口大学 中高温微生物研究センター
病原微生物部門セミナー

プログラム

13:30 ～ 開会挨拶
中⾼温微⽣物研究センター病原微生物部門　部門長　伊藤真一

13:35 ～ 招待講演
「コムギ無細胞タンパク合成系を利用したポストゲノムマラリア研究」
坪井敬文（愛媛大学　プロテオサイエンスセンター）

14:35 ～ 「ニジマス筋肉微胞子虫症の原因と感染環の解明」
柳田哲矢（山口大学大学院共同獣医科学科）

15:05 ～ 休憩

15:15 ～ 「トマト根腐萎凋病菌のＭＣ６９ホモログの病原性への関与」
伊藤由后（山口大学大学院創成科学研究科　博士前期課程学生）

15:35 ～ 「歯周病原細菌の病原性に関する研究」
橘　理人（山口大学大共同獣医学部）

16:05 ～ 「ネコのＳＦＴＳについて」
早坂大輔（山口大学大学院共同獣医学研究科）

16:35 ～ 閉会挨拶　中⾼温微⽣物研究センター　センター長　山田守

開催報告

2021年3月18日（木）に、2020年度の病原微生物部門セミナーを開催しました。本セミナーは、本学吉田キャンパスの獣医学国際教育研究センター（iCOVER）を会場として、オンラインも併せたハイブリッド方式で実施されました。対面とオンラインを併せて35名が参加しました。

本セミナーでは、招待講演として愛媛大学プロテオサイエンスセンターの坪井敬史先生にオンラインご講演いただくとともに、病原微生物部門の各研究室から最新の研究成果発表を行いました。

坪井先生からは、愛媛大学が誇るコムギ無細胞タンパク質合成系を利用したマラリアワクチン開発研究についてご紹介いただきました。毎年2億人以上が感染するマラリア対策のカギとなるワクチン開発の現状と将来展望についてお話しいただき、マラリア撲滅の難しさを認識するとともに、ワクチンの実用化に向けた希望を持つことができました。また、コムギ無細胞系によるタンパク質合成は、セミナー参加者からの興味を大いに引いたようでした。

病原微生物部門からは、ニジマスの微胞子虫症、トマト根腐萎凋病、歯周病、ネコの重症熱性血小板減少症候群（SFTS）に関して、多種多様な生物を対象とする病原生物部門ならではの幅広い内容の研究発表が行われました。

各講演の後には活発な質疑応答が続き、予定終了時刻を超えての閉会となりました。