「第12回発酵微生物部門セミナー」を開催しました
2022年度 山口大学 中高温微生物研究センター
ー中高温微生物を活用するSDGs人材育成のための国際的な研究拠点形成ー
発酵微生物部門セミナー
【日時】令和4年7⽉1⽇(金)13:30〜17:05
【会場】山口大学 獣医学研究棟 4階 大講義室
【参加費】無料
【申込方法】不要
プログラム
13:30 ~ 開会挨拶 藥師 寿治(山口大学中高温微生物研究センター 発酵微生物部門長)
13:35 ~ 「セルロース系バイオマスを原料とする発酵に有益な,セロビオース発酵能力が強化された耐熱性酵母株の育種」
村田 正之,○山田 守(山口大学中高温微生物研究センター 教授(特命))
14:05 ~ 「グラム陰性バクテリアに見られる未解明の細胞外タンパク質分泌機構」
藥師 寿治(山口大学中高温微生物研究センター 教授)
14:35 ~ 「リボソーマルタンパク質遺伝子とそのイントロンを利用した酵母の同定と系統解析」
江部 聡 (山口大学大学院創成科学研究 博士後期課程1年)
15:05 ~ 「機能未同定の異種微生物由来膜タンパク質の大腸菌における発現の試み」
高坂 智之(山口大学中高温微生物研究センター 准教授)
15:35 ~ 休憩
16:00 ~ 招待講演「コムギ無細胞系を基盤としたコア・コンピタンス戦略によるマラリア研究」
高島 英造(愛媛大学プロテオサイエンスセンター 准教授)
17:00 ~ 閉会挨拶 阿座上 弘行(山口大学中高温微生物研究センター センター長)
【問合先】藥師寿治 Tel:083-933-5858,E-mail:juji@yamaguchi-u.ac.jp
開催報告
2022年7月1日(金)13:30~17:15に、山口大学中高温微生物研究センター病原微生物部門セミナーが開催された。本セミナーは、コロナ明けとしての試行として,対面のみで行われた。39名が参加した。
冒頭に藥師寿治発酵微生物部門長から開会挨拶があった後,山田守教授(特命)によるSDGsを目標とする研究成果の講演があった。
二番目の講演は藥師寿治部門長による,発酵微生物のタンパク質分泌に関する話題であった。
次に,大学院創成科学研究科(工)博士後期課程一年の江部聡さんから発酵微生物の分類同定,さらには進化に関する考察の講演があった。
四番目となる高坂智之准教授からは,機能未同定の膜タンパク質を大腸菌などで異種発現させる際の方法論を実体験を交えて紹介があった。
休憩をはさんで,愛媛大学プロテオサイエンスセンターの高島英造准教授から「コムギ無細胞系を基盤としたコア・コンピタンス戦略によるマラリア研究」と題した招待講演があった。コムギ無細胞系によるタンパク質合成の歴史から始まり,現在の強大なコンピタンスの紹介,また高島先生のマラリア研究について限られた時間内でご紹介いただいた。
いずれの講演,講演後に多くの質問が寄せられた。
最後に,阿座上弘行中高温微生物研究センター長から挨拶をいただき閉会した。
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