山口大学 中高温微生物研究センター

「第17回山口県産業技術振興奨励賞」「山口県知事特別賞」受賞

 2025年11月25日「第17回山口県産業技術振興奨励賞」の授賞式が県庁で開催されました。宇部市の食品加工機械メーカー ㈱ヤナギヤが「山口県知事賞」、本センター発酵微生物部門の赤田倫治教授が、同機器メーカーの受賞に貢献した者として「山口県知事特別賞」を受賞しました。
 

「mRNAワクチン技術に資する大容量PCR装置の設計開発と販売」

 mRNAワクチンとは、病気の原因となる分子に作用する抗体を体内で作るよう促す医療技術であり、従来の医薬品では治療が難しかった感染症や癌免疫領域の病気に対する新たな医薬品として大いに期待されている。
 このmRNAワクチンの原料を製造するに当たっては、従来は遺伝子組換大腸菌を使用する培養が主流であったところ、受賞者及び連携者である山口大学は、これに代わる世界初の技術として、大腸菌を使用せずにDNA原料製造を可能とする、大容量PCR法を用いた装置(サーマルサイクラー)の研究開発を行い、事業化に至った。
  従来の遺伝子組換大腸菌技術は、大型培養設備や高度な精製を必要とし、培養製造設備については国の認可が必要であったが、このたびのサーマルサイクラーは、小型の装置であり、コスト・開発リードタイム・精度において高い優位性を有しており、差別化技術として今後市場拡大が期待されている。

【サーマルサイクラー】

サーマルサイクラー 従来技術
対応容量 3 ㎖~10 ㎖
(10 μℓ の300倍~1000倍)
10 μℓ
製造期間 数時間~数日 数日~数か月
届 出 不要 経済産業省への届出が必要
設 備 大容量PCR装置のみ 大腸菌の培養、集菌、溶菌、
デプスフィルター設備等
【従来技術との比較】

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