山口大学医学部 医学部

免疫学(旧 寄生体学)

免疫学(旧 寄生体学)

教授名 玉田 耕治
講座メンバー 玉田 耕治,佐古田 幸美,安達 圭志,城﨑 幸介
医学科担当科目 血液・免疫学,ウイルス医動物学,病原生物学実習 ,自己開発コース,修学論文テュートリアル,Open Science Club,SCEA/AMRA
大学院担当科目 免疫学特論Ⅰ,免疫学特論Ⅱ
居室 医学部本館3階
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講座の紹介

 免疫システムは、多様な機能を有する細胞群が、時間的・空間的相互作用を介して極めて効率的に生体防御機能を発現する一方で、非反応時にはシステム全体としての恒常性・安定性が維持されるよう制御されています。免疫機能の低下は病原体排除の障害による感染症を引き起こし、免疫恒常性の破綻は自己免疫疾患の病因となります。免疫システムの適切なコントロールは様々な機能性蛋白、例えば細胞外に分泌される可溶性蛋白、細胞膜に発現される膜型蛋白、細胞質内や核内に存在するシグナル伝達蛋白などに依存しています。よって免疫疾患に対する治療法開発を目指した研究においては、これらの機能性蛋白を同定し、その働きを解明することがもっとも重要かつ直接的な研究戦略です。我々のグループは、免疫系機能性蛋白の中でも特に共シグナル分子群とよばれる細胞膜蛋白に焦点を絞り、そのクローニングと機能解析をするとともに、免疫関連疾患における役割を明らかにしています。さらに、共シグナル分子の機能を制御することにより、癌や自己免疫、移植に伴う免疫反応などに対する新規免疫療法を開発しています。
 さらに我々は、基礎研究の成果を臨床応用するためのトランスレーショナル研究を積極的にすすめています。臨床研究グループとの密接な共同研究、またバイオベンチャーや製薬企業を含めたライフサイエンス企業との提携を推進し、我々の基礎研究での知見を効率的に臨床現場に還元することを目指しています。患者さんの検体を用いて、新しいがん免疫療法の前臨床試験や免疫系バイオマーカーの検索などを行い、がんを含めた難治性疾患に対する効果的な免疫療法を開発することで、我々の研究成果を世界に向けて発信することを目標としています。

顕微鏡での細胞観察
細胞培養実験

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