山口大学医学部 医学部

臨床検査・腫瘍学(旧 臨床検査医学)

臨床検査・腫瘍学(旧 臨床検査医学)

教授名 山﨑 隆弘
講座メンバー 山﨑 隆弘,末廣 寛
医学科担当科目 臨床検査学,臨床腫瘍学,自己開発コース,修学論文テュートリアル,臨床実習Ⅰ
大学院担当科目 臨床検査・腫瘍学特論Ⅰ,臨床検査・腫瘍学特論Ⅱ
附属病院診療科 臨床検査科 遺伝・ゲノム診療部
居室 基礎研究棟1階
TEL 0836-22-2337
FAX 0836-22-2338
Email rinken@yamaguchi-u.ac.jp

講座の紹介

 当教室の発足は1951年で、我が国最初の臨床病理学講座として誕生しました。その後、講座制の変遷と共に名称が変わり、2016年からは「臨床検査・腫瘍学講座」となりました。
 がんの遺伝学的変化の解明により、がんの診断や治療にはめざましい進歩が起こっています。その中で、当教室では、がんの予防や早期発見に役立つ検査を開発しています。我々が開発した高感度メチル化解析法は、微量検体で簡便かつ高性能な定量化を実現した新規技術であり、同技術を利用して消化器癌の早期診断に関する成果を数多く出しています(図1参照)。具体的には、早期大腸がんおよび大腸進行腺腫の発見に寄与する便DNA検査や、肝・膵・胃・大腸がんに対するリキッドバイオプシー検査について、数々の論文を報告しています。また腸内細菌の研究も行っており、腸内細菌の一種のフソバクテリウム・ヌクレアタムを対象とした便DNA検査による大腸がんスクリーニング法(特許取得)や予後予測法について論文報告しています。さらに、この研究の過程で、便検体採取を容易に可能とする「採便シート」を企業と共同開発し、国際特許取得の上、製品化しました。 現在、これらの研究成果を実用化レベルに引き上げるために、学内外の研究グループや企業と共同を行っています。

 教育としては、検査学(血液,生化学,免疫,微生物,生理機能,輸血,遺伝子など)について,検査部,輸血部,感染制御室部のスタッフと協力して講義を行っています。臨床実習においては,これらの検査に関連する実技指導を行っています。また、遺伝・ゲノム診療部の協力により、遺伝カウンセリングロールプレイやがんゲノムエキスパートパネル勉強会を行っており、遺伝診療に強みを持つ医学科生を育成しています。

採血実習
症例発表
図1:肝がんのリキッドバイオプシー検査「高感度メチル化SEPT9(m-SEPT9)解析法」による診断性能
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