山口大学医学部 医学部

医療情報判断学

医療情報判断学

准教授名 平野 靖
講座メンバー
医学科担当科目 医療情報・EBM,AMRA
大学院担当科目 医療情報判断学特論Ⅰ,医療情報判断学特論Ⅱ
附属病院診療科 医療情報部
居室 総合研究棟C5階
TEL 0836-22-2716
FAX 0836-22-2718
Email mids9@yamaguchi-u.ac.jp

講座の紹介

 当講座は、情報コミュニケーション技術によって病院のシステム化を促進し、診療教育、臨床研究および病院運営を向上するために設けられました。その目指すところは,良質で高水準の医療とは何かを評価し,有効で効率的な医療が提供できる情報環境を作ることです。

 病院においては,日常診療に不可欠な電子カルテ機能の改善,および,蓄積される診療情報の診療の質向上や様々な統計指標の算出,研究、教育活用などの一次、二次利用を促進するデータベースの構造設計、集計・解析システムの導入・改善などの基盤整備を進めております。また,様々な問題解決のための情報処理技術を用いた支援に留まらず,情報活用にともなう責任、つまり、セキュリティ管理,プライバシー保護などの社会的・倫理的な側面に関する課題に具体的に対応しています。さらに、診療医事情報などを活用して、院内で実施されている医療についての統計情報や診療の質指標(quality indicator)の算出、および、その評価を行っています。

 当分野の教育目標は,医学・医療のすべての営みを情報およびシステムという視点で体系的に捉え,これらを客観的に評価し最適な行動を選択できる能力を修得することにあります。すなわち,診療・学習・研究において問題の解決に必要な情報の収集と処理の方法を学ぶことを通して問題解決への積極的な姿勢と技能を獲得すること、および、ベッドサイドでの判断や診療態勢をシステムとして捉えることによって制約された条件下で客観的に評価するための知識と情報技術を修得することです。具体的には,ICTや様々なデータ処理の利用能力,判断学および臨床疫学の方法を用いたEBMの理解,医療技術の効果と経済性における効率性の評価,臨床問題の解決を目的とした診療データベースの再編成と活用,診療連携を活性化する情報基盤構築の立案,個人情報保護とセキュリティ管理などが学習課題です。

 また、研究面では、診療における意思決定を支援するためのアラート・リマインダー機能を有する臨床決断支援システム(Clinical Decision Support System: CDSS)の構築やそのアルゴリズムの開発、治療や診断といった各種の介入行為に対する医療技術評価(Health Technology Assessment: HTA)、さらには効果的な症例登録支援システムの開発研究等を行っています。

疾患マネージメントシート例:糖尿病
CDSS例:副作用報告時の被疑薬推定アラート
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