地域脳卒中医学講座
地域脳卒中医学講座
| 講座メンバー | 藤永 晃弘,長田 舞香 |
| TEL | 0836-22-2295 |
講座の紹介
山口大学医学部附属病院脳神経外科では、2026年4月より社会連携講座「地域脳卒中医学講座」を開設しました。本講座は、高齢化が進行する山口県において、脳卒中診療体制の地域格差という重要な課題に対し、大学・自治体・地域医療機関が連携して取り組むことを目的としています。特に、人口減少と高齢化が進む山陰地域では、脳卒中による死亡率や後遺症の負担が高く、脳神経外科医療資源や急性期治療体制の不足が大きな問題となっています。
本講座では、山口県全域を対象として、脳卒中の発症状況や発症後の転帰に関する疫学調査を実施し、地域ごとの課題を可視化します。その結果を基に、特に医療資源不足が課題となっている萩医療圏を中心に、県内各地域における脳卒中診療提供体制の充実を目指します。さらに、脳卒中発症予防、市民啓発、急性期医療体制整備、人材育成を一体的に進めることで、山口県民の健康寿命延伸と地域医療の持続的発展に寄与することを目標としています。
具体的には、山口大学医学部附属病院において脳卒中診療・教育・研究を推進するとともに、萩市民病院や地域医療機関と連携し、脳神経外科救急体制の整備を進めます。また、脳卒中患者の個別調査や地域疫学研究を通じて、地域特性に応じた医療提供モデルの構築を行います。医学生や初期研修医に対しては、脳卒中診療だけでなく、地域医療の重要性について教育を行い、将来の地域医療を担う人材育成にも力を注ぎます。
本講座は、山口大学、萩市を始めとする地域の医療機関などが密接に連携し、地域に根差した実践的な脳卒中医療体制の構築を進める新たな取り組みです。今後、山口県全域における脳卒中診療の均てん化を推進し、安心して暮らせる地域社会の実現に貢献してまいります。


