植込型除細動器(ICD)は致死性不整脈に対し、最後の砦として使われている植込み型の治療器具です。「経静脈植込型(TV-ICD)」「皮下植込型(S-ICD)」「血管外植込型(EV-ICD)」の3種類があり、患者さんの病態に応じて使い分けられています。
このうち、血管外植込型除細動器(EV-ICD)を用いた治療が、令和7年3月より保険適用になりました。
EV-ICDは本体が小型で、電池寿命が約10年と長く、長期間デバイスを保持し続ける必要がある若い患者さんに有用な治療です。TV-ICDと違い、リードを血管外の胸骨下に留置するため、血管内での感染のリスク低減や、血管・弁などへの影響が乏しいことなど将来的なリードトラブルのリスクを低減できます。また、抗頻拍ペーシング(ATP)や、短時間の徐脈ペーシングも可能である点が、皮下植込み型(S-ICD)と比べて利点とされています。
心室細動や心室頻拍など致死性不整脈の既往がある方、心筋梗塞や心臓の手術などをした後で致死性不整脈を発症するリスクが非常に高い方、長時間デバイスを保持し続ける必要がある若い方には、EV-ICDを用いた不整脈治療が有用です。
現在、山口県内では本院のみが、EV-ICDを用いた不整脈治療の実施施設です。本院での治療を希望される方は、あらかじめかかりつけ医にご相談いただき、かかりつけ医による予約取得の上、紹介状をお持ちになってご来院ください。

























