医師紹介

石原 秀行 教授
主な業務
地域遠隔医療センターは、ICTを使用して医療機関をつなぐ安全なコミュニケーションを可能とする方法を提供し、山口県および県外の患者さんの診療に役立てることを目的としています。山口県は、中小規模都市が瀬戸内海側を中心に、内陸と日本海側に点在するという地理的特徴があり、内陸と日本海側は人口密度が低いため、その中に点在する中小規模病院で対応困難な疾患があります。本院は、そのような地域を含む山口県全域をカバーし、過疎地域を含む皆様に最善の医療を提供するために努力をし続けています。
山口県では特に過疎地域で高齢化や家族が都会に在住している場合が多いため、患者さんに治療が必要かもしれない疾患が見つかった場合に、専門医への受診には、患者さんと家族に大きな負担がかかります。山口県のような地理的環境には、遠隔医療が非常に有効ですので、本院ではこの地域遠隔医療センターを開設し、以下のような2タイプの遠隔医療の運営を進めています。
遠隔医療を実施するために情報共有の設備が必要になりますので、以下の2タイプの遠隔医療①②それぞれに対応可能な施設も列記します。
今後、遠隔医療導入を検討されている施設はご連絡下さい。
また、患者さんでご相談を希望される方もご連絡下さい。可能な限り対応したいと思います。
・地域遠隔医療センター連絡先:telemed-hs@mlex.cc.yamaguchi-u.ac.jp
【遠隔医療の対応診療科と実施可能施設】
Type1:オンライン高度専門医コンサルテーション
<対応診療科と対象疾患>
・呼吸器内科:間質性肺炎、腫瘍性疾患など
・脳神経外科:脳動脈瘤、脳動静脈奇形、脳腫瘍、先天性疾患など
・その他の領域は要相談
<コンサルテーション可能施設>:周東病院、美祢市立病院、岡田病院、済生会下関総合病院、都志見病院、益田赤十字病院
Type2:急性期遠隔画像診断
<対応診療科と対象疾患>
・脳神経外科:脳卒中、頭部外傷、水頭症など
・心臓血管外科:急性大動脈解離など
・呼吸器内科:間質性肺炎増悪、重症肺炎、薬剤性肺炎など
<コンサルテーション可能施設>:新南陽市民病院、小郡第一病院、セントヒル病院、小野田市民病院、山口労災病院、済生会下関総合病院、美祢市立病院、岡田病院、長門病院、萩市民病院、都志見病院、玉木病院、益田赤十字病院
遠隔医療の概要
Type 1:オンライン高度専門医コンサルテーション(呼吸器内科、脳神経外科、その他の領域は要相談)
稀少疾患、治療方針決定が難しい症例など(救急疾患以外を対象としています)について、日程調整し、大学の専門医と地域病院医師 + 患者さん(D to P with D)あるいは、大学病院専門医と地域病院医師(D to D)で、オンライン高度専門医コンサルテーションを行います。
地域病院の検査結果を共有する必要があるため、以下の施設で現在可能です。
(周東病院、美祢市立病院、岡田病院、済生会下関総合病院、都志見病院、益田赤十字病院)
コンサルテーションには以下の情報を付けてアドレスへご連絡下さい。
(1)受診診療科 (2)年齢 (3)性別 (4)疾患
(5)コンサルテーション理由(診断、検査方針、治療方針)
(6)コンサルテーション希望時期 (7)その他の希望事項
telemed-hs@mlex.cc.yamaguchi-u.ac.jp
Type 2:急性期遠隔画像診断(脳神経外科、心臓血管外科、呼吸器内科)
脳卒中、急性大動脈解離、外傷、重症肺炎などの救急疾患は、迅速な専門医による診断が必要になることが多くあります。
それらの疾患に対する専門医が常勤していない、あるいは不在の場合に迅速に対応出来なければ患者さんに不利益が生じてしまいますので、遠隔画像転送システムを配備している施設には、24時間365日画像転送によるコンサルテーションを実施しています。
現在は、脳神経外科のみが常時対応していますが、今後は救急疾患を担当する領域へ対応範囲を拡大したいと考えています。
【遠隔画像転送システムを導入している施設】
(新南陽市民病院、小郡第一病院、セントヒル病院、小野田市民病院、山口労災病院、済生会下関総合病院、美祢市立病院、岡田病院、長門病院、萩市民病院、都志見病院、玉木病院、益田赤十字病院)